デニムのオンス(oz)とは、数値が高いほど一般的に生地の重量は重くなります。ただし、これはあくまでも生地の重量であって、厚みや硬さ、生地の表情、経年変化の特性を示すものではありません。また、同じオンス表記(同じ重さ)であっても体感や印象は大きく異なるため、オンスの数字だけではデニムの本質を判断することはできません。本記事では、Klaxonとしてどのように捉えているのか、The Strike Goldやその他のJapanese raw denimブランドとどのように向き合っているのかを整理します。
14 oz denimとはどういう意味か
例えば14ozのデニムは、一般的に中間的な重さに位置づけられ、多くのブランドで標準的な基準として扱われます。軽すぎず重すぎないバランスの良さから、初めての一本としても選ばれやすいです。The Strike Goldの14oz Originシリーズもぜひご覧ください。
The Strike Goldのデニムにおけるオンスの考え方

The Strike Goldでは、生地を織ったままの未加工のRawデニムを使用しています。その中で、購入時にどう見えるかよりも、はき続けた先にどのような表情が現れるかという観点で生地を設計しています。オンスが重くても驚くほど柔らかいものもあれば、オンスが軽くても硬さを感じるデニムもあります。ざらざらした質感か、つるつるした質感かといった点も、オンスだけでは決まりません。オンスでデニムそのものを決めるべきではないと考えています。私たちは、オンスはあくまで選び方の一つであり、数字にとらわれず特性から選んでほしいと考えています。
Ozでは語れないThe Strike Goldの選び方

Strike Goldシリーズはそれぞれ、独自の生地特性、つまり糸、織り方、張力といった要素の組み合わせによって、風合いや経年変化が決まるという特徴に基づいて作られています。Ozが大まかな概要を説明し、以下の説明で詳細を解説しています。
バランスの良い経年変化を求める方
Originシリーズ SG10XX(14oz)
1940~50年代のデッドストックデニムを分析し、当時の質感と風合いを現代に再現することを目指して開発されたシリーズです。綿本来の粗野な繊維感を活かしたネップ糸を使用し、弱テンションで丁寧に織り上げることで、素朴で奥行きのある表情を生み出しています。右綾特有のコシと、低速織機による柔らかな膨らみが両立し、穿き込むほどに立体的なタテ落ちが現れます。14ozという扱いやすい重さでありながら、デニム本来の風合いと経年変化を純粋に楽しめる一本です。オンスの数値だけではなく、素材や織りによって生まれる表情を重視したい方に適しています。
王道の定番感を求める方
クラシック シリーズ SG51XX(15oz)
ストライクゴールドを代表する定番モデルであり、最も馴染みが良く、エイジングも楽しみやすいスタンダードなシリーズです。ヨコ糸にグレーのスラブ糸を使用し、ゆっくりと丁寧に織り上げることで、独特の凹凸感と奥行きのある表情を生み出しています。特濃色に染め上げたインディゴのタテ糸とグレーのヨコ糸が重なり合うことで、深みのあるブルーを形成し、穿き込むことで格子状のタテ落ちが現れ、ヴィンテージを彷彿とさせる風合いへと変化していきます。15ozという扱いやすい重さの中で、デニムらしい表情と経年変化をバランスよく楽しみたい方に適しています。
深い色味と濃淡の変化を求める方
クラシックシリーズ-WインディゴSG50XXID(15oz)
ストライクゴールドを代表する定番モデルをベースに、より深い色味と濃淡の変化を楽しめるように設計されたシリーズです。ヨコ糸にグレーのスラブ糸を使用し、ゆっくりと丁寧に織り上げることで、独特の凹凸感と奥行きのある表情を生み出しています。特濃色に染め上げたインディゴのタテ糸とヨコ糸の重なりによって、より深みのあるブルーが形成され、穿き込むことで格子状のタテ落ちとともに、コントラストの効いた色落ちが現れます。15ozという扱いやすい重さの中で、定番のバランスに加えて、より濃淡の変化を楽しみたい方に適しています。
独特な表情と自然な凹凸感を求める方
シャワースラビーシリーズSG81XX(16oz)
濃淡の異なる糸を織り交ぜることで生まれる、流れるような色落ちが特徴のシリーズです。タテ糸には濃度の違うロープ染色を施したスラブ糸を使用し、1本の糸の中にも色ムラを持たせています。さらにヨコ糸にも同様にスラブ糸を使用し、旧式シャトル織機で極弱テンションにてじっくりと織り上げることで、繊細で奥行きのある表情を生み出しています。着用を重ねることで、タテ方向にシャワーのように流れる独特の色落ちが現れ、これまでにないエイジングを楽しむことができます。16ozという中間的な重さの中で、色の変化や表情の違いを重視したい方に適しています。
素材の背景と風合いの深さを求める方
KeepEarthシリーズSG01XXKE(17oz)
地球環境への配慮と、長年の着用によって生まれる極上のエイジングを両立することを目指して開発されたシリーズです。素材には、オーガニックバージンコットンと、紡績工程で生まれるオーガニックコットンの落ち綿のみを使用し、完全オリジナルの100%オーガニックコットン糸を採用しています。さらに、糸の脆さから困難とされていた太番手のスラブ糸を実現し、独特の表情と風合いを生み出しています。染色には合成インディゴではなく天然インディゴ100%のロープ染色を採用し、濃淡の効いたエイジングを支える土台となる色味を形成しています。17ozという重さに加えて、素材や製法によって生まれる風合いを楽しみたい方に適しています。
高密度ならではの穿きごたえを求める方
タフシリーズ SG21XX(17oz)
ワークウェアのような力強さと、穿き込まれた先に現れる荒々しいエイジングを再現することを目指したシリーズです。ヨコ糸にベージュ糸を使用し、旧式シャトル織機で打ち込み本数を最大限に高めて高密度に織り上げることで、17ozの重さに加えて強いコシと穿きごたえを持たせています。生地表面にわずかに現れるベージュのヨコ糸が、インディゴのタテ糸に独特の表情を与え、長年の着用によってメリハリの効いた濃淡のエイジングを生み出します。オンスの重さだけではなく、生地の密度や表情、穿き込んだ先の変化を重視したい方に適しています。
左綾ならではの線落ちを求める方
クールシリーズ SG31XX(17oz)
The Strike Goldの中で唯一の左綾デニムとして、「線落ち」と呼ばれる独特の色落ちを楽しめるシリーズです。ヨコ糸にベージュ糸を使用し、旧式シャトル織機で高密度に織り上げることで、17ozの重さに加えてしっかりとしたコシと穿きごたえを持たせています。生地表面に現れるベージュのヨコ糸がインディゴのタテ糸に奥行きを与え、長年の着用によってメリハリのあるエイジングが現れます。右綾とは異なる落ち方をする左綾特有の変化を楽しみたい方に適しており、オンスの数値だけでは語れない織りの違いによる表情を重視したい方におすすめです。
強烈なムラ感と個性を求める方
スーパースラビーシリーズSG71XX(17oz)
強いムラ感と荒々しい凹凸感を持つ、生地そのものの個性を最大限に引き出したシリーズです。最特濃にインディゴをロープ染色したタテ糸と、強烈なスラブ感を持つヨコ糸を組み合わせ、旧式シャトル織機で限界ギリギリまでゆるく織り上げることで、独特のザラつきと立体的な表情を生み出しています。穿き込むことで大きく荒々しい格子状の色落ちが現れ、長年デニムを穿き込んできた方にも新たな発見をもたらします。17ozという重さに加えて、糸の個性や織りの特性によって生まれる強い表情を楽しみたい方に適しています。
SUGAR CANE
「サトウキビ」という名を持つSUGAR CANEは、日本に誕生した戦後初の米国向け衣料メーカーを背景に持つJapanese raw denimブランドです。1965年に設立された東洋エンタープライズによって展開され、米軍基地関係者向けの衣料製造から始まり、その後国内向けブランドとして発展してきました。ヴィンテージアメリカンの文化や製法をベースにしたものづくりが特徴で、当時の空気感を色濃く残したデニムを展開しています。オンスの数値だけではなく、背景にある歴史や文化ごとデニムを選びたい方に適しています。
STUDIO D'ARTISAN
「日本で最初のセルビッチジーンズ」を生み出したブランドとして知られるSTUDIO D'ARTISANは、Japanese raw denimを代表する存在の一つです。大量生産が主流となった時代の中で、失われつつあったデニム本来の価値に着目して誕生しました。1979年の創業以来、旧式の力織機で織られるデニム生地が持つ独特の硬さやムラ感、色落ちといった風合いを大切にし、その復活と継承に取り組んできました。一度は姿を消しかけた旧式織機を再稼働させることで、当時のデニムの本質を現代に蘇らせています。オンスの数値だけではなく、ものづくりの背景や思想を含めてデニムを選びたい方に適しています。
なぜオンスだけではデニムは語れないのか
先ほども述べたとおり、オンスはあくまで重さの指標であり、デニムのすべてを表すものではありません。同じオンスであっても穿き心地や表情が異なるのは、他の要素が大きく関係しているためです。糸の太さやムラ感の違い、織り方やテンションの違いによって、仕上がりは大きく変わります。オンスが高い=良いデニムではありませんし、オンスの高い低いだけでデニムの良さを測ることはできません。それよりも、あなたが求めるデニムの特性から選んでほしいと考えています。オンスの高さは品質の優劣を示すものではなく、あくまで特性の違いです。軽いデニムには軽さの良さがあり、重いデニムには重さの魅力があります。
まとめ|オンスは目安であり、デニムは時間とともに育つものです

オンスはデニムを理解するための分かりやすい指標の一つです。しかし、その数字だけでデニムの価値が決まるわけではありません。本当の魅力は、穿き続けることで生まれる変化や、自分だけの風合いの中にあります。Klaxonは、時間とともに育っていく一本と向き合う楽しさを大切にしています。オンスの違いを理解したうえで、自分に合った一本を探したい方は、Klaxonのデニム一覧もぜひご覧ください。用途や好みに合わせて、最適な一本を見つけていただけます。
※当サイトで販売しているジーンズはワンウォッシュ済みのため、縮みなどを心配せずサイズ選びをしていただけます。

